「初めてのバンコク旅行。せっかくなら、3大寺院もワット・パクナムの絶景も1日で全部回りたい！」
そう思っても、実際は交通渋滞や移動手段の複雑さに悩まされる人が多いものです。
「どこから回れば効率的？」「できるだけ安く移動するには？」と迷うのも当然です。
この記事では、大手ガイドには載っていない“本当に効率的なバンコク寺院巡りルート”を、現地を実際に回った経験をもとに紹介します。
無駄なく、安く、そしてしっかり楽しめる1日観光プランを探している方は、ぜひ参考にしてください。
バンコク三大寺院の観光は、大手旅行会社が用意している、半日観光ツアーを利用することも一般的ですが、あまりおすすめしません。なぜなら、バンコク市内の主要な観光地は交通の便が良く、自力で非常に簡単に回れるからです。さらに、ツアーを利用しないことで費用を大幅に抑えられます。
三大寺院＆ワットプラケオとは？
まず、「三大寺院とワットプラケオってなに？」と思っている方に、それぞれの寺院の概要をご説明します。
バンコク三大寺院（ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン）とは、バンコク観光の目玉である、最も重要な3つの寺院の総称です。
これらの寺院はタイの文化と信仰の中心地となっており、この3つの壮麗な素晴らしい寺院を見ずして帰ることはできません。
①ワット・プラケオ(エメラルド寺院)
ワット・プラケオ（別名：エメラルド寺院）は、タイ・バンコクの王宮内にある最も格式高い仏教寺院です。翡翠で作られたエメラルド仏が安置されており、国の守護寺としてタイ国民の信仰を集めています。黄金の装飾や壮麗な建築が特徴で、王室の重要な儀式もここで行われます。
②ワット・ポー(涅槃寺）
ワット・ポーは、バンコクで最も古く大きな寺院の一つで、「寝釈迦仏（ねしゃかぶつ）」が有名です。全長46メートルの巨大な黄金の寝釈迦像が安置され、訪れる人々を圧倒します。
また、タイ古式マッサージの総本山としても知られ、マッサージ学校も併設されています。
③ワット・アルン(暁の寺)
ワット・アルン（暁の寺）は、バンコクのチャオプラヤ川西岸にそびえる美しい寺院です。
高さ約70メートルの中央塔（プラー・プラーン）は色とりどりの陶器で装飾され、朝日に輝く姿が特に有名です。川沿いの絶景スポットとして人気が高く、夕暮れ時のライトアップも見どころです。
ワット・パクナム
ワット・パクナムは、近年観光客に人気の高い寺院です。特に有名なのは、幻想的なエメラルドグリーンの天井画と仏塔内部のガラスの仏塔（ガラスパゴダ）です。インスタ映えスポットとして若者や観光客に人気で、静かで神秘的な雰囲気を楽しめます。
各寺院の料金
| 観光地 | 入場料 |
|---|---|
| ワットプラケオ | 500バーツ(2300円） |
| ワットポー | 300バーツ(1400円) |
| ワットアルン | 200バーツ(950円) |
| ワットパクナム | 無料 |
※料金は為替レートによって変動しますので、日本円換算は目安としてお考えください。
拝観時のマナー・注意事項
拝観のマナー
・露出の多い服は避けましょう。
NG：タンクトップ、キャミソール、短すぎるショートパンツ、ミニスカート
OK：肩と膝が隠れる服（羽織りやストールで調整可）
・帽子・サングラスは本堂では外す。
・仏像に触らない
・参拝エリアは静かに
注意事項
・観光地でのスリ・高額ガイド、ツアーの勧誘に注意
・熱中症対策を十分に行う
・寺院は観光地かつ宗教施設という意識を持つ
タイの寺院はすべて神聖な場所です。敬意を払って拝観しましょう!
バンコク観光で利用する主な移動手段
Grab -グラブ- (配車アプリ)
バンコク観光のメインの移動手段にするなら、絶対にGrab一択です。
Grabでは、配車から降車までの煩雑な作業が、事前にアプリで全て完結するため、観光客を狙ったタクシーのぼったくりや不当な遠回りを防ぐことができます。
さらに、事前に目的地をアプリ上で入力できるため、言葉の壁を気にせずスムーズに移動できます。利便性、透明性、安全性、コスパの観点からGrabを強く推奨します。
地下鉄
バンコクのホテルからMRTサナムチャイ(Sanam Chai)駅に向かう際に利用しましょう。三大寺院はいずれも近くに隣接しているため、個別のアクセス方法よりも、三大寺院周辺への行き方を押さえておけば大丈夫です。
渡し舟
ワット・アルンに行く際に利用します。ワットアルンはチャオプラヤ川の西岸にあるため、川の東岸(多くの観光地側)からは渡し舟(フェリー)に乗ってアクセスする必要があります。対岸まで5分ほどで着くため、料金も格安です。
バンコク三大寺院＆ワットパクナムを巡るモデルコース
ここで本題に戻り、一番おすすめの観光モデルコースをご紹介し、その後に各スポットへの詳細な道順(ルートガイド)を解説します。このモデルコースは、多くの観光客が泊まると想定されたエリアからのルートプランです。ワットアルン側に宿泊される方は、このモデルコースを参考にご自身でアレンジしてみてください。
三大寺院巡りモデルコース
詳細ルートガイド
この詳細ルートガイドでは、各スポットへの道順、乗り場、出口を迷わないよう徹底的に解説しています。これさえあれば、旅先で移動に悩む心配はありませんので当日の移動マニュアルとして、ぜひご活用ください。
サナムチャイ駅からワット・ポー
ホテルの最寄り駅からサナムチャイ駅に到着したら、１番出口または２番出口から地上に出てください。ここでは駅構内の上方にある案内表示に従い、「Wat Pho」の文字がある出口へ進めば間違いありません。出口付近に水上ボートツアーの勧誘スタッフ(しつこい）がいますので十分気を付けてください。※勧誘に流されてしまうと5000円のツアーに参加させられます。
地上に出ましたら、そのまま進行方向へ向かって、歩道を直進してください。直進すると、すぐにワット・ポーの敷地の白い塀が見えてきます。この塀沿いに進むと、観光客向けの入口に到着します。
入口は3か所ありますので、見つけられたところから入場してください。
ちなみに、タイの観光地は、Google Mapで日本語で入力しても問題なく利用できるので、ご自身で当日検索することが望ましいと思います。
ワット・ポーからワット・プラケオ
まずワット・プラケオに行く際には重要な注意点が一点あります。それは観光客用の入口が一箇所しかないということです。敷地が広大なため、必ず事前に入口を押さえてから行くようにしましょう。以下の地図で示したところが入口です。
この入口の名前は、ウィセーチャシー門（Wiset Chai Si Gate）です。ワットポーから行く際に、Google Map にコピペして、この門を目指しましょう。
ワットプラケオの出口も一つだけですので、案内表示に従い、出口を目指してください。
ワット・プラケオからワット・アルン
次にワット・アルンまでの行き方を解説します。ワットプラケオから出たら、まずはター・ティヤン船着場(Tha Tien Pier)を目指してください。これは、ワットアルンだけ川を挟んだ対岸に位置しているため簡易的なフェリーに乗る必要があるからです。
ター・ティヤン船着場(Tha Tien Pier)までのアクセスは以下のマップも参考にしてください。
こちらがター・ティヤン船着場の外観です。2024年に改装され、以前のかなり傷んだ状態からは、一新され、劇的に綺麗になりました。
料金は5バーツ(20円くらい)です。乗船口前に小さい料金所があるので、そこで現金で支払います。500バーツや1000バーツなど大きいお金を出すと嫌がられたり、お釣りがないと言われかねないので、硬貨か20バーツ札など細かいお金を用意しておくと便利です。
チケットの発券や事前購入などはありませんので、当日支払いましょう。
対岸の船着場を出て、すぐ左側にワット・アルンの入口がありますので、ここから入場しましょう。
ワット・アルンからワット・パクナム
ワットアルンの出口から出たら、ワットパクナムに向かうGrabを手配しましょう。ワットパクナムまでのGrabの料金の目安は70バーツ～150バーツです。高くても1000円以内には抑えられるので非常に割安です。
おそらくこの道の手前で降ろされると思いますので、この道を進めばワットパクナムに着きます。
あちこちに案内表示もありますので確認してみてください。
以上が、一日の流れを想定したモデルコースの概要です。当日はこのコースを参考に時間を有効に使ってバンコク観光を満喫してください。
そして、こちらのコースを順調に回れたら、夕方くらいから暇になってしまうと思いますので、
タイで有名なショッピングモールの「アイコンサイアム」に立ち寄るのがおすすめです。
以下にアイコンサイアムへの概要と行き方を追記しますので参考にしてください。
ワット・パクナムからアイコンサイアム
荷物が多い方、複数人、疲れていて楽をしたい方にオススメの移動手段です。特に夕方の時間帯は渋滞が激しい場合がありますが、なによりも快適に移動できる点が魅力的です。
この行き方は費用を抑えたい方、バンコクの水上交通を楽しみたい方にオススメです。ただし、一日中寺院を巡って疲労困憊だと思いますので、費用対効果、タイパの観点からGrabがおすすめです。
バンコク観光を満喫しよう！
バンコク三大寺院とワット・パクナムは、それぞれが個性的でありながら、チャオプラヤ川を挟んで効率よく巡ることができます。このモデルコースを使えば、初めての方でも迷うことなく、充実した一日を過ごせるはずです。さあ、タイの文化と信仰の中心地を満喫しましょう！記事で紹介した移動手段や注意事項、服装のマナーなどを再確認して、最高の寺院めぐりに出発しましょう！
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